買取品詳細
ジャンル
社会科学系書籍、政治、経済、哲学、比較宗教、小説、学術文庫
買取方法 出張買取
お住まい 京都府京都市北区
最寄り駅 白梅町駅
スタッフからのコメント
京都市北区のお客様からメールにてご連絡をいただき、古書・古本の出張買取にお伺い致しました。
今回のお客様は、大学の教員をされている方で、近々関東へお引っ越しの為、自宅の書斎にある本を処分したいとのことで、当店に買取依頼のご連絡をくださいました。同じ大学の別の教員の方からのご紹介で売買堂を知ってくださったとのことでした！ありがとうございます。
お客様のお宅に到着し、買取をご希望の本を見させてもらったところ、社会科学系の良書がたくさんございました。今では絶版になってしまった岩波文庫の各タイトルをはじめ、哲学系の古書もあり、今では重要な価値を持つ古本を大量に見ることが出来ました。また、一方で関連の新刊もたくさんございました。大学出版などの書籍もあり、専門書が大多数を占めているお宅でした。
今回の買取依頼の書籍は、古いものについても、総じて状態が良く、帯や函・月報などの付属品も揃っておりました。また、新刊の本については謹呈本も多く新品同様の本が多かったので、この点プラス査定の評価とさせていただきました。本は、かなりの量でしたので、査定と運び出しには一定のお時間を頂きましたが、お客様には買取金額・作業内容にも大変満足していただけました。大量の古本をお譲り頂き、売買堂にとっても大変嬉しい買取となりました。
そんな今回の、大量に買取をした本の中からご紹介したい本は『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。岩波文庫より発行された本です。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、ドイツの社会学者マックス・ヴェーバー(1864年～1920年)によって著された本です。この本は、プロテスタントの宗教活動である世俗的禁欲が、資本主義の精神に適っていたとする論理を提示し、宗教活動と経済活動の関わり合いを元に、近代資本主義の成立を論じた名著です。比較宗教社会学研究の大家であるマックス・ヴェーバーの代表作でもあります。
この本は、そもそもの問題提起として、「近代社会は資本主義によって成立しているが、資本主義はどのようにして発展したのか？」ということを挙げています。
19世紀以降、資本主義は大きく発展し、ドイツをはじめとするヨーロッパにおいては数多くの富裕層が出現しました。この点、一つの事実として、経済的成功を収めた富裕層の多くはプロテスタントであったことが挙げられます。また、高度の職業的技術を求める層の多くも、カトリックよりも断然プロテスタントが多かったのです。
マックス・ヴェーバーは、上記の点に注目し研究を進めました。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、宗教的価値観が資本主義にもたらした影響を考察した、世界的に見て非常に評価の高い一冊となっております。
マックス・ヴェーバーは、経済学、社会学、政治学、宗教史などの非常に広範囲にわたって卓越した業績を残した学者です。出版された書籍を読むと、普遍性があり、考えさせられ勉強になることも多いです。興味を持たれた方は一度読まれるのも良いかもしれません。
売買堂では、大学などで読まれる様々なジャンルの専門書や、古書などを高価買取しております！大量買い取り大歓迎です！買取実績多数！
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